前回に続きまして、
「パネルベンダーで1品生産!(P4国内導入事例)」の後編を
ご紹介したいと思います。
前編でお話ししたとおり、
1品生産を高速で行うことができるパネルベンダーですが、
その曲げ加工精度はどうなのでしょうか?
そして、残業時間はどれくらい低減できたのでしょうか?
それでは、以下から後編をお読みください!
S社様のP4導入事例(後編)
前編にて、S社様が求められた「1品生産を高速で対応できる事」に対し、
サルバニーニのパネルベンダーにはABAという分割式の押え金型が標準搭載され、
製品のサイズに応じて金型長をたった5秒で自動調整できる高速性が
備わっている点をご紹介させて頂きました。
それでは、
1品生産に求められる「曲げ精度の維持」に対し、
パネルベンダーはどう対応できるのか?
ずばり、
サルバニーニのパネルベンダーにはMAC3.0という素材の抗張力を計測し、
角度を自動補正できる機能が標準搭載されています。
この機能は、プログラム上の抗張力と今から曲げる素材の抗張力に乖離が無いか、
曲げ刃が素材を押し込む際、最も負荷の掛る45°付近で抗張力を計測し、
プログラム上の抗張力と±5%以上の乖離を検出した場合、
自動で曲げ刃の押し込み量を調整します(調整は僅か1.2秒で完了)。
MAC3.0の精度を検証すべくS社様のご依頼でテスト加工を実施する際、
求められた点は以下の通りでした。
・プレスブレーキ加工で最も苦労する2500~3000mmのSUS材、
カラー鋼板にて1品ずつ異なったプログラムを呼び出し、
それぞれで曲げ精度を維持できる事。
・材料ロットが異なる素材を用意し、ロット混在でも曲げ精度を維持できる事。
この条件下でテスト加工を実施したところ、
MAC3.0での曲げ精度は見事に合格となりました。
そして、S社様の検討度合が更に進む中、
運用面でも更に以下の点を好評頂きました。
・数台のプレスブレーキ+追従装置での2人作業からオペレーターが解放される為、
工場内の人員配置を再編できる
・完全な自動化ラインとなる為、将来的な人手不足に備えられる
「1品生産を高速で対応できる事」に加え、
上記の点からも投資対効果に見合うとS社様にご判断頂き、
パネルベンダーを導入頂く事となりました。
そして導入後、
物件毎に材料棚から供給される1枚ずつ異なった素材を、
パネルベンダーが精度良く加工し直ぐに次工程へ送れる様になった事で、
最も忙しい時期の残業時間:5時間が、なんと1.5時間に低減しました。
残業時間が約1/3となった効果は絶大であり、
「サルバニーニのパネルベンダーを選んで良かった」と
S社様よりお褒めの言葉を頂きました。
この様に、
サルバニーニのパネルベンダーにはABA(5秒で金型長を自動調整できる機能)と、
MAC3.0(角度自動補正機能)が標準搭載されている為、
高速で1品生産に対応する事が可能です。
もちろん、大ロットの生産に対してもプレスブレーキの3倍以上の速さで
連続で高速加工する事が可能です。
今回の事例を通して、
サルバニーニのパネルベンダー = 1品生産、多品種少量生産、大量生産でも万能に対応できる
ということがお分かり頂けたと思います。
もしパネルベンダー導入を大量生産用のイメージ等で諦めていたお客様がいらっしゃれば、
ぜひ一度お気軽にお問合せくださいませ!
以上、
今回の導入事例はいかがでしたでしょうか?
パネルベンダーについてや他にも気になることがございましたら、
いつでもお気軽に弊社までお問合せください♪
それでは皆様からのお問合せ、いつでもお待ちしております!