皆さん、こんにちは!
今回は先月の「パネルベンダーの搬入~位置決めをご紹介」コラム後編となります!
前編をまだ読んでいないという方は以下からご覧頂けます↓
それでは早速、後編をお読みください!
パネルベンダーの素材搬入方式その②
サルバニーニのパネルベンダーには、素材搬入の方式として
1)作業者が手で素材を搬入するタイプ
2)自動搬入装置で素材を搬入するタイプ
の2種類があり、
前回のメルマガでは1)の手動で行う素材搬入~位置決め工程についてご紹介しました。
今回は、2)の自動で行う素材搬入~位置決め工程についてご紹介させて頂きます。
サルバニーニの自動搬入装置は数種類あり、
素材のサイズ、日産の加工枚数、設置エリアの広さに応じ、
お客様の加工条件に最適な自動搬入装置をお選び頂く事が可能です。
当社で最も販売実績が多い自動搬入装置をご紹介させて頂くと、
昇降テーブル式の「HPT」がございます。
HPTには素材搬入用テーブル(下段)、
加工後の製品搬出用テーブル(上段)が備わっており、
テーブルが上下に自動昇降する事で素材の搬入、製品の搬出を1つの装置で行う事が可能です。
「素材搬入~位置決め」の流れですが、
まず作業者は素材を素材搬入用テーブルに移し、
テーブルの機械本体側の斜め奥に素材の角を突き当てると、素材セットが完了します。
作業者が介在するのはここまでで、
あとはテーブルが自動で機械本体のテーブル高さまで上昇し、
X方向に走行する移送機構が素材を掴んでパネルベンダーへ搬入します。
位置決めピンが機械本体のテーブルの下に隠れており、
移送機構が素材の切欠き部を位置決めピン上に置いた後、
切欠き部に向かって位置決めピンが上昇します。
位置決めピンは数ミリ開いている為、
移送機構が離れた後X方向に縮まります。
ここから先は前回のメルマガでご紹介した、
「作業者が手で素材を搬入する場合」と同様です。
素材のY寸法及び厚みを計測し、
全ての計測結果がプログラム上と誤差がない事を確認できた後、加工を開始します。
(搬入素材のY寸法及び厚みがプログラムに対し誤差を検出した場合、一旦停止し作業者へ確認を求めます)
このように、サルバニーニのパネルベンダーは、
素材の搬入方式が手動でも自動でも、
位置決め時に異材が搬入されていないか必ず確認を行う為、
誤った製品が加工される心配がなく、誰でも操作することができ、
曲げ工程の平準化を実現します。
更に、自動搬入装置「HPT」では、
素材の搬入出も自動で行い作業者に余裕が生まれるため、
一人の作業者に他工程の作業を兼務させることが可能となります。
例えば上の画像のように、
次の素材を下段の素材搬入用テーブルにセットしておくことで、
その素材が完成品として払い出されるまでは、
スポット溶接、リベット留め、組付け等、
次工程に取り掛かる事が可能となります。
曲げ加工で多用されるプレスブレーキでは、
製品が変わる度の金型交換、素材の確認、端面毎の突き当て、バンザイ作業と、
全てを作業者が行う必要があるため、加工中に両手が空くことはありません。
しかしパネルベンダーでは、
多品種少量生産で製品が頻繁に変わっても、
作業者はテーブル上に次の素材をセットするだけです。
実際にHPTタイプのパネルベンダーを導入頂いた企業様では、
ある製品の加工にあたりプレスブレーキに3名が専任していたところ、
導入後は1名がパネルベンダーの操作及びスポット溶接を兼務し、
2名が慢性的なボトルネックとなっていたアーク溶接に専任することとなりました。
その結果、工場全体での生産性をパネルベンダー導入前の3倍以上へ引き上げる事に成功しました。
このように、品質及び加工タクトの平準化、工程集約と、
プレスブレーキでは実現出来ないこれらの難題を、
HPTタイプのサルバニーニ パネルベンダーはたった1台で実現する事が可能なのです。
ということで、
今回は「自動搬入装置HPT」をご紹介させて頂きました!
いかがでしたでしょうか?
最近はYoutubeやInstagramなどのSNS上での動画視聴をきっかけに、
当社へお問合せ頂くケースも増えてきておりますが、
パネルベンダーの「素材搬入~位置決め」について、
動画だけでは伝えられていないメリットもある為、
今回皆様へご紹介させて頂きました。
そして、コラムの冒頭で「自動搬入装置が数種類ある」と申し上げましたが、
これを機に他の自動搬入装置も順にご紹介したいと考えておりますので、
また次回もお楽しみにお待ちください♪
他にも「サルバニーニの動画は見ているけどここが分からない」、
「加工が早過ぎてリプレイでも分からない」等、
動画をご視聴頂く中でご不明な点がございましたら、
是非とも当社までお問合せ頂けると幸いです。
それでは、皆様からのお問い合わせをお待ちしております!