皆さんこんにちは!
さて今回は、
パネルベンダーを導入するとSDGsの目標6つを達成できる!
というお話を、具体的な数値とともにご紹介したいと思います。
と言いますのも、
近年の日本はSDGsの取り組みにおいて伸び悩んでおり、
製造業においては3社のうち1社がいまだに何も施策を実行できておらず、
世界総合ランキングでは19位まで落ちてしまっているのです・・・
SDGs INDEXでランキング詳細を見たところ、
先進国はどこも目標12「持続可能な消費と生産」、目標13「気候変動」のスコアが低いですが、
欧州の先進国と比べると日本は目標7「エネルギー」と目標4「ジェンダー平等を実現しよう」でも
後れを取っているようです。
しかし、パネルベンダーを導入すれば、
なんとこれらの重要項目4つを含めた合計6つの目標を同時に達成できると考えられます!
そこで今回はSDGs編パート①として、6つのうちの3つ、
目標7「エネルギー」
目標12「持続可能な消費と生産」
目標13「気候変動」
を達成できる3つの理由を説明していきたいと思います。
まず理由のひとつ目ですが、
以前のメルマガコラムで皆様にご説明した通り、
パネルベンダー(P2L)の平均消費電力は家庭用エアコン・IHクッキングヒーターと同等であり、
パネルベンダーはとてもエコな機械設計となっています。
現行のP2Lと約10年前のモデル(P2X)を比較すると、
なんと平均消費電力が1/3に削減されています!
そして2つ目の理由は、
サルバニーニが環境への負荷を軽減する事に継続的に取組む中でとくに大きな転換点となった、
油圧駆動から脱却しハイブリッド駆動へ技術革新を図った事です。
パネルベンダーは押え金型と曲げ刃の正確な制御が非常に重要で、
従来のパネルベンダーはこれらの駆動を油圧技術で制御していました。
油圧タンク容量は年々少量化されましたが、
機種により200~600Lのオイルが必要な上に毎年オイル交換も必要でした。
しかし、2014年に発売した「leanタイプ」以降で、
密閉されたシリンダーユニット内のオイルが駆動をアシストする
ハイブリッド式パネルベンダーへと進化を遂げた結果、
全世界でおよそ96,000Lのオイル消費を削減することができました。
参考コラム:
このようにして、
SDGsの目標が掲げられる1年前の2014年から環境負荷軽減への取組みを実施し、
平均消費電力を1/3に削減(当社比)、
96,000Lのオイル消費削減を達成できた事は誇らしいところです。
また、3つ目の理由として、
パネルベンダーを使用して加工すれば、
プレスブレーキに比較してスクラップの発生も大幅に削減することができます。
スクラップ削減のポイントは2つあり、
1つ目は「切り欠き基準の位置決め」にあります。
ワークの切り欠き部を位置決めピンに当てる方式の為、
万が一シャーリングの精度が不十分であっても第一フランジで捨て曲げとなる為、
底寸精度に影響が出ず、スクラップを防ぎます。
(※切り欠きが無い場合はL型ピンへ自動交換します)
加えて、材料を間違えて機械へ投入しても、板厚・材質・製品寸法を機械が確認して、
指定されたプログラムと1つでも異なると一時停止しオペレーターに確認を求める機能があるので、
この点でもスクラップ品の発生を防ぎます。
また2つ目のポイントは、「自動曲げ補正機能MAC3.0」です。
曲げ刃がワークを曲げる際、抗張力を計測しプログラムと±5%以上の解離を検出した場合、
自動で曲げ刃の押し込み量を調整します(調整は僅か1.5秒で完了)。
これは材料ロットの切り替わり時に有効で、どこでロットが変わるかを絶えず確認する必要が無く、
また材料の目方向まで識別する為、板目違いに対しても加工精度には影響が生じず、
スクラップ品が発生しません。
この2つのポイントから、
スクラップゼロ加工を実現できるのがパネルベンダーの大きな利点の一つです。
以上、これら3つの理由によって、
以下のようにSDGsの目標3つを達成できると言えます!
目標7「エネルギー」←消費電力量の削減
目標12「持続可能な消費と生産」←オイル削減、スクラップゼロ
目標13「気候変動」←消費電力量の削減、オイル削減
このように、
パネルベンダーを導入することで生産性を向上できるだけでなく、
気候変動など持続可能な未来への取り組みにおいても貢献できるということは、
弊社としても改めて誇らしいな、と今回のコラムを書いていて感じました。
これからも皆様にパネルベンダーをよりご理解頂けるような有益情報を発信し続け、
また皆様にパネルベンダーを選んで頂く事で、
環境への負荷軽減 → 持続可能な循環型社会の構築といったフローを生み出し、
SDGsの目標達成に更に貢献できるように努めて参りたいと思います!
以上、
今回はSDGsシリーズ前編でしたが、いかがでしたでしょうか?
パネルベンダーについてもっと詳しく知りたい!と思って頂けた方は、
ぜひお気軽に弊社までお問合せ頂ければと思います。
それでは、皆様からのお問合せお待ちしております!