パネルベンダー導入でリードタイム短縮・在庫を減らし、新事業立ち上げも展開できた事例

 

今回はパネルベンダーを導入したオーストリア企業、Metagroのインタビュー動画をご紹介いたします。

 

★動画は下記方法にて日本語字幕が利用できますので、ぜひご覧ください★
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※もし字幕が出ない場合は、こちらの記事最後に和訳全文を掲載しておりますのでそちらをご覧ください

 

Metagroは、主に厨房機器製品を加工しているオーストリアの企業です。

薄いステンレス鋼板の研削、溶接、曲げ加工に特化しており、顧客それぞれの要望にあわせてオーダーメイドのソリューションを提供できるのが強みです。

パネルベンダーを導入する前はプレスブレーキを使っていましたが、長くかかるダウンタイム・段取り時間をなんとか短縮したいと思いパネルベンダーを導入しました。

その結果、以下の5つを実現することができました。

・ダウンタイム、段取り時間がゼロ
・生産工程全体の生産性が向上
高品質な製品の繰り返し生産簡単に実行可能に
リードタイム短縮で在庫を減らし、生まれたスペースで新事業立ち上げ
従業員の負担を大幅に軽減

 

導入背景


 

Metagroはオーストリアに1972年設立された家族経営企業で、研削、溶接、曲げ加工を専門とする加工業を行っています。

主に薄いステンレス鋼板の加工に特化し、年間約500トンを加工しており、昨年は約1100万ユーロ(日本円で約14億円)の年間売上高を達成されています。

売上高の約80%が厨房機器で、その他実験室用機器やキャビネット・ボックスを製造しています。

この企業の強みはオーダーメイドのソリューションを提供していることで、分野によって専門のプランナーや販売店と協力しながら、それぞれの顧客の要望に沿ったソリューションを提供しています。

Metagroはものづくりの統合性が非常に高く、開発から板金加工、冷凍技術まですべて自社で行える:つまり製品ポートフォリオ全体を把握できるのが、お客様にオーダーメイドのソリューションを提供できる理由です。

パネルベンダーを導入する前は、電気式と油圧式の従来のプレスブレーキしか使用していませんでした。

曲げ加工プログラムはプレスブレーキ上で直接作成されていましたが、プレスブレーキはダウンタイムと段取り時間が非常に長いため、リードタイムが安定せず、在庫に依存せざるをえない状況でした。

導入効果


 

この問題をなんとか解決する方法を見つけたいと、テクノロジーの最新動向は常にチェックしていました。

そんなときに出会ったのがサルバニーニのパネルベンダーP2leanでした。

Metagro社の製品パーツの多くは寸法やデザインを繰り返し使用して生産するものが多いのですが、P2leanを導入したおかげで、これらのパーツを高品質・高精度で生産できるようになりました。

それに伴い、部分的な自動溶接などの下流工程の生産性も向上させることができました。

また、サルバニーニの技術はインダストリー4.0に完全に準拠しており、P2leanはQRコードを使って、曲げプログラムと曲げ対象の部品に関するすべてのデータを取得することができます。

生産中には曲げ時間のデータがそのままERPシステムに送られ、その結果、段取りやプログラミングの手間をかけずに、高品質で工程の信頼性の高い部品を繰り返し生産できるようになりました。

何よりもパネルベンダーの最大のメリットは、加工スピードが非常に速いことです。

初めて実機を見たときには、この機械がいかに早く、かつインテリジェントに段取りしてパーツを生産できるかに驚きました。

パネルベンダー導入後は、サイクルタイムの短縮高効率生産により、リードタイムの管理が容易となり倉庫スペースを一部削減できました。

その削減できたスペースに生産設備を配置することで、新事業として板金製品の受託生産を開始することができました。

そして、ひとにやさしい人間工学に基づいた作業を行えるようになったのも、従業員にとっての大きなメリットです。

というのも、パネルベンダーであれば従来のプレスブレーキのように曲げるたびに部品を上げ下げする必要がないからです。

 

このように、パネルベンダー導入のおかげで、

ダウンタイム・段取り時間をゼロにするだけでなく、

生産工程全体の生産性を向上させ、

③製品を高品質に保ちながら繰り返し生産を簡単に行えるようになり、

リードタイム短縮で在庫を減らし新たに受託生産を始めるスペースが生まれ、

⑤更に従業員の負担もなくすことができました。

 

基礎プレートから完成した曲げ加工部品、そしてその先にあるものまで、すべてが非常にうまくフィットしています。既存の生産システムへの機械の導入から、ユーザー、プログラマー、デザイナーのトレーニングまで。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

 

板金の曲げ加工はプレスブレーキが当たり前、

ダウンタイムが多く非効率な稼動も、つらいバンザイ作業も耐えるしかない・・・

そうお考えの方はぜひ一度、パネルベンダーの導入を真剣にご検討頂きたいです。

パネルベンダーを一台導入するだけで、

御社にもMetagro社のように大革命が起きるかもしれません!

 

 

 

 

 

インタビュー全文はこちら↓

 

 

Metagro Edelstahltechnik AGは、1972年ニーダーエスターライヒ州ハインフェルトに設立された、100%オーストリアの家族経営企業です。
薄いステンレス鋼板の加工に特化しており、ハインフェルトには約100名の従業員がいます。
当社は研削、溶接、曲げを専門としておりますので、当社製品の品質、耐久性、そしてもちろん機能性においてもレベルの高さをご覧頂けると思います。
Metagro Edelstahltechnik AGでは、年間約500トンのステンレス鋼を加工しています。ステンレス鋼に加えて、その他の貴金属やアルミニウムも少量ですが加工しています。
昨年は約1100万ユーロの年間売上高を達成しました。
このうち約80%は厨房機器の製造で、残りは実験室用機器、ショップフィッティング、キャビネット/ボックス、受託製造となります。
また、デザイン業界や家内工業からの売上もわずかですがあります。
当社の主な市場はオーストリアで、売上の約半分を占めています。
残りの50%は主にスイスとドイツ向けに生産されていますが、ドバイやカナリア諸島などの他の国にも弊社の製品・技術サービスを提供しています。

ステンレス鋼を使用して、多くの分野でオーダーメイドのソリューションを提供しています。
リードタイムの短さや納期の信頼性はもちろん、製品の品質や耐久性も非常に重要ですが、専門のプランナーや販売店の力を借りて、顧客とソリューションを重視した製品を提供しています。
これは当社の強みの一つです。
また、当社には勤続年数の長い社員がいますので、どのようなお客様にも専門的な知識を持って対応し、解決策を見出していくことができます。
ものづくりの統合性が非常に高いので、開発から板金加工、冷凍技術まですべて自社で行っています。
そのため、製品ポートフォリオ全体を把握できるのが当社の特徴であり、お客様にオーダーメイドのソリューションを提供できる理由です。

サルバニーニシステムを導入する前は、電気式と油圧式の従来のプレスブレーキしか使用していませんでした。
曲げ加工プログラムはプレスブレーキ上で直接作成されていましたが、皆さんもご存知のようにプレスブレーキはダウンタイムが長く、段取り時間が非常に長くなっていました。
私たちにとって、最先端の機械をもつことは常に重要事項でした。
私たちは常に市場で新しいビジネスチャンスを探したり、技術の最新動向を追うことに注力しており、それが新しい生産哲学への投資につながりました。
当社の製品パーツの多くは寸法やデザインを繰り返し使用して生産するものが多いのですが、P2パネルベンダーを導入したおかげで、これらのパーツを高品質で生産するための明確な一歩を踏み出せました。
この技術に投資したことは正しい一歩でした。
P2leanを導入して得られた最大のメリットは、曲げ加工の観点から見て最高品質の製品を生産できるようになり、極めて高い精度を実現できたことです。
これは非常に重要なことで、部分的な自動溶接などの下流工程での生産性を向上させることができます。

Metagro社とサルバニーニ社の関係は、非常に満足のいくものでした。
デイビッド・モルテンベック氏だけでなく、サルヴァニーニチーム全体からも多くのアドバイスとサポートを受けました。
広範な分析と加工判定調査のおかげで、より正確に決断することができました。
社内の曲げ加工専門家の知識とノウハウのおかげで、我々の要求に正確に対応したサルバニーニシステムの仕様を決定できました。
当社の部品を分析しただけでなく、サルバニーニ工場で実際にパーツが曲げられる様子を見ることができたので、この機械がもつ可能性(何ができるのか)をより深く知ることができました。

基礎プレートから完成した曲げ加工部品、そしてその先にあるものまで、すべてが非常にうまくフィットしています。
既存の生産システムへの機械の導入から、ユーザー、プログラマー、デザイナーのトレーニングまで。
サルバニーニの技術は、インダストリー4.0に完全に準拠しています。
P2leanはQRコードを使って、曲げプログラムと曲げ対象の部品に関するすべてのデータを取得することができます。
生産中には、曲げ時間のデータがそのままERPシステムに送られます。
その結果、段取りやプログラミングの手間をかけずに、高品質で工程の信頼性の高い部品を繰り返し生産できるようになりました。

パネルベンダーを導入した当初からの最大のメリットは、そのスピードが非常に速いことでした。
初めて実機を見たときには、この機械がいかに早く、かつインテリジェントに段取りして部品を生産できるかに驚きました。
パネルベンダーによりサイクルタイムが短縮されたので、倉庫全体を一部削減し、受託生産に切り替えることも可能になりました。

ひとにやさしい人間工学に基づいた作業を行えるようになったのも、従業員にとっての大きなメリットです。というのも、パネルベンダーであれば従来のプレスブレーキのように曲げるたびに部品を上げ下げする必要がないからです。

サルバニーニは、品質をしっかりと保持しつつも柔軟で正確な会社であることを証明してきました。
このことから、友好的なパートナーシップが発展してきたのです。私たちは自信を持ってサルバニーニを推薦します。

 

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