さて、今回は前回のコラムの後編となります!
前編をまだお読みでない方は、下記からぜひご覧ください。
(前編:社内コロナ感染で一気に4名欠員・・・でもパネルベンダーがあれば大丈夫!お客様体験談〜前編〜)
弊社のとあるユーザー様より、
コロナ禍による影響で急遽4名の欠員が発生したにも関わらず、
パネルベンダーで無事乗り越えることができた体験談をご紹介しております。
前編では、緊急事態を乗り越えられた理由として、
「パネルベンダーは作業者を選ばない機械」だからだとご説明致しました。
そして、今回の後編では更に具体的に、
以下の3つのメリットを実感されたというお話をご紹介します。
「ヒューマンエラーの防止」
「材料変化への自動対応」
「無償提供の高度遠隔管理システム」
それでは、後編をお読みください!
ヒューマンエラー防止機能
突然に4名もの欠員が出てしまったために、
作業者を急遽代役して対応しなければならない状況だったのですが、
ある作業者の方が誤って製品を逆向きに投入してしまうアクシデントが起きたそうです。
しかし、パネルベンダーにはプログラムで指定した位置と製品のセットした位置が同じであるかを毎回測定し、
違いがある場合はその時点で一時停止する位置決め測定機能が備わっているおかげで、
そのときもその場で確認停止→間違いに気が付くことができ、
不良や再作成などの無駄をせずに済んだとの事でした。
こういったヒューマンエラーを事前に防止できることが、
パネルベンダーによって得られる大きなメリットの一つであると言えます。
材料の抗張力変化の自動対応
また、このところ天井知らずの材料の高騰があり、
以前にも増して材料の無駄が出ないように試行錯誤が必要となりました。
そこで、パンチングのネスティング加工についても横方向と縦方向を混在して加工し、
歩留まり率を高めているとの事です。
縦方向で加工した製品と横方向で加工した製品では材料の目方向と呼ばれる抗張力が異なるので、
従来では同一方向での加工が主流だったのですが、
現在は一部の製品については混在加工しているとの事でした。
なぜ混在加工が可能になったのかというと、
以前に従来どおりネスティング加工後のばらし作業(仕分け作業)で分けて加工していたころに、
ある作業者がバラシ作業をせずに誤ってそのまま加工してしまったそうです。
加工後に管理者が気付き、慌てて製品を確認したところ、
MAC2.0という材質自動測定機能のおかげで製品精度には全く問題がなかったので、
それ以降は混在加工するようになったとのことでした。
MAC2.0とは、例えば10枚加工する際に3枚目からコイルが異なる材料が投入されても、
機械がそれを瞬時に判断してその材質に合った曲げ加工軌道に自動修正する機能です。
プレスブレーキにもそういった機能が搭載されているかと思いますが、
角度をレーザーで確認する様な装置だと計測に時間がかかります。
しかしMAC2.0であればたった1秒で確認を行えるので、加工時間に殆ど影響を及ぼしません。
日本のお客様からよく質問されるステンレス材のタテ目、ヨコ目での抗張力の差も、
MAC2.0で確認する事が出来ます。
これもまた、弊社パネルベンダーの大きなメリットの一つである重要なポイントです。
そしてこのMAC2.0はオプションではなく、
最低限必要な精度への機能として標準装備搭載していますので、
パネルベンダーを購入頂いた方はどなたでも使用可能となります。
無償提供の高度遠隔管理システム
3つ目に実感されたメリットとして挙げられたのが、高度な遠隔管理システムでの対応です。
プログラムで分からない所や不安点があれば遠隔操作と電話対応ですぐに解決してもらえたので、
通常と変わらない間隔で作業出来たとの事でした。
サルバニーニパネルベンダーは他社に先駆けて高度な遠隔管理システムを無償で提供しており、
万が一トラブルが発生した場合はどのような不具合を起こしているか、
不具合箇所はどこかを操作モニターで確認できるEASY DATAソフトや、
モニター上のバーチャルでシーケンスのON,OFFが出来る機能も搭載しています。
これらの機能により、不具合発生時に不具合部分を探して機械の下に入ったり、
あるいは動いている機械の近くでの確認作業を行うなどの危険を冒す必要がなくなりました。
作業者の安全確保という一番重要な要素を確保しつつ、不具合場所の特定が出来る機械なので、
安全基準が厳しい欧州でも安心して採用頂いております。
アフターコロナにおけるパネルベンダーの役目
いかがでしたでしょうか。
今回、お客様にとっての緊急事態に弊社のパネルベンダーがお役に立てた事は、
我々にとっても非常に嬉しい事であり、
我々の提案が間違っていなかったと改めて確信できた訪問でした。
パネルベンダーは省人化、省エネ生産、加工時間、工程短縮を可能にする機械です。
とくに、コロナウイルス禍の中でソーシャルディスタンスの確保が不可欠な状況では、
オペレーター1名で完結出来るパネルベンダーは非常に有効的な工法の一つだと考えます。
そして、作業者の力量に依存しがちであった曲げるという作業が、
専門知識や技術のない初心者、腕力に自信のない方でも誰でも出来るようになり、
プレスブレーキでの加工時間とは比較にならないほどのスピードで、
同じ高品質の製品を加工する事が可能になります。
ヒューマンエラーを機械が即時に判断し、材料の抗張力も瞬時に対応可能であることが、
サルバニーニのパネルベンダーが世界シェア80%を頂いている大きな理由のひとつです。
コロナ禍、そしてアフターコロナの現代でますます自動化の重要性が高まるなかで、
弊社のパネルベンダーが皆様の”自動化の世界”への第一歩となれるよう、
弊社営業一同、全力でサポートして参りたいと思います。
皆様からのご相談、お問い合わせをお待ちしております!